俳句部会 2022年活動報告

俳句部会

さくら句会(第百九十回)令和四年十月二十四日通信句会

十月の句会は、八名により兼題の「鉄瓶」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

参加者:恵那、広、勝、まもる、雪子、利水、兆弥、牧羊(八名)

六 くれなゐの星屑こぼす萩の風      まもる   

四 白菊や同志の弔辞訥々と        広
四 ぼろ市や鉄瓶を売る南部弁       雪子

三 床に置く南部鉄瓶菊香る        広
三 カシオペア大海原の道しるべ      恵那

二 秋澄むや窯元つづく上り坂       雪子
二 新蕎麦や手延硝子の揺らぐ窓      雪子
二 鉄瓶のオブジェとなりし秋の暮れ    利水
二 秋ふかし土産の鉄瓶もてあます     恵那
二 秋高し富士あればこそ相模湾      牧羊

一 朝市の柿艶やかに光りをり       兆弥
一 秋鯖の皮こんがりと焦がす頃      勝
一 朱ぎらぎら入江の釣瓶落しかな     勝
一 朝寒やまづ鉄瓶に湯を沸かし      まもる
一 女王陛下の笑みとこしえに秋の虹    まもる
一 静かな海泳ぐデジャブや十三夜     恵那
一 鉄瓶にちろりを入れて温め酒      兆弥
一 頭髪のますます薄く火の恋し      広
一 懐手鉄瓶探す京の街          牧羊
一 女子アナの袖の長さや赤い羽根     牧羊

エリンギも茸の仲間太つ腹       兆弥
空港へ降りし異国や天高し       利水
富士の峰小山となりて天高し      利水
鉄瓶のこほろぎに代りしきり鳴り    勝

十一月の兼題は「酉の市」、投句は三句、内一句は兼題句、二句は当期雑詠です。
句会は十一月二十八日(月)十二時三十分~十四時三十分桜新町区民集会所二階第一会議室です。

さくら句会(第百八十九回) 令和四年九月二十六日 通信句会

九月の句会は、九名により兼題の「月」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

なお、二丁目さん(暮田さん)は投句の後、選句の前にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

【参加者】二丁目(投句のみ)、恵那、広、勝、まもる、雪子、利水、牧羊、兆弥(九名)

五 新涼や歩幅ひろがる朝歩き           まもる

四 鉄骨の吊られてのぼる鰯雲           まもる
四 萩分けて入るや姉なき姉の家          雪子

三 黄と青の国旗になじみ秋深し          広
三 上弦や旅の支度に躍る胸            牧羊

二 日中から杯を重ねて宵の月           恵那
二 月光に語り合ひをり仁王像           雪子
二 満月や傷つく地球照らしをり          利水
二 月今宵風呂場の窓を開けて観る       まもる
二 絡み合い水面ついばむ秋の蝶          恵那
二 残心の構へ崩さず後の月            広

一 明け方の鈴虫の声微かなり           兆弥
一 大伽藍埋めし都の野分かな           牧羊
一 悪党をあの世へ返す秋彼岸           二丁目
一 七輪やきまりは父の焼くさんま    勝
一 一斉に穂先のなびく芒かな           兆弥
一 うろこ雲より彩放つ今日の月          兆弥
一 稲の香や田舟ならべし資料館          雪子
一 抹茶挽く音の香りや秋に入る          利水
一 老いてなほ白髪のごと百日紅          利水

蛇穴に入らんとすれば最終便    二丁目
大江戸と呼ばれし町の月見るや   二丁目
厚塗りよスッピンしか勝たん白粉花 恵那
寝そびれて未来小説星流る     広
薄もみじを栞に吐息恋の本     勝
あの月のよもや戦の基地になど   勝
誰かいふ秋といふ語に重さあり   牧羊

十月の兼題は「鉄瓶」、投句は三句、内一句は兼題句、二句は当期雑詠です。

次回句会は10月24日(月)12:30から桜新町区民集会所2階会議室です。通信句会に変更の場合は10月15日までにお知らせします。

さくら句会(第百八十八回)  令和四年八月二十二日  通信句会

八月の句会は、九名により兼題の「踊」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

【参加者】恵那、二丁目、広、勝、まもる、雪子、利水、兆弥、牧羊(九名)

七 子の去りて広き座敷や秋団扇  牧羊

五 豆茹でる厨に遠き踊歌     雪子

四 夕風や父の好みし黒ビール   雪子
四 友逝くや仰向けの蝉飛び立ちぬ 利水

三 オオタニの背なのでかさや夏の雲 広
三 盆踊り炭坑節で終はりけり   まもる
三 かなかなの一途な声の愛(かな)しかり まもる

二 羽化の蝉透けたる翅の薄みどり 兆弥
二 シトラスの香る浴衣や盆踊   広
二 夏の夜や阿呆は踊りアホは観る 恵那
二 月のぼり行く道白し踊り歌   勝
二 ドアノブに回覧板と桃ふたつ  まもる
二 材木の上で眺めし踊かな    牧羊

一 旅客機の闇に消へゆく晩夏かな 広
一 隅切の塀に木槿の花白し    雪子
一 後ろから打つが正しき放屁虫  二丁目
一 旅支度追い抜かされし赤蜻蛉  牧羊

みちのくの島のはずれの盆踊   二丁目
ピンポンは日中友好敗戦忌    二丁目
立秋やトリュフ入りのポテチ買う 恵那
LINEで参観保育園の秋祭   恵那
祭笛響く事なく時過ぎぬ     利水
洪水に倒れし稲や戦禍見ゆ    利水
露天風呂いで湯に映る夏の月   兆弥
町内の提灯並ぶ盆踊り      兆弥
古城祉の綱大映す秋の水     勝
膝擦り仰ぐ峠や草いきれ     勝

九月の兼題は「月」、投句は三句、内一句は兼題句、二句は当期雑詠です。締め切りは九月二十六日です。
次回句会も通信句会に致します

さくら句会(第百八十七回) 七月二十五日 通信句会

七月の句会は、十名により兼題の「熱帯夜」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

【参加者】恵那、二丁目、広、勝、まもる、雪子、利水、晃子、兆弥、牧羊(十名)

五 風を待つ仰向けの猫熱帯夜      兆弥
五 カウベルの音鳴り渡る雲の峰     晃子

四 涼しさや椨の大樹を通る風      兆弥
四 熱帯夜止まぬ愚痴にも堪へてをり   勝
四 熱帯夜くり返し見る同じ夢      雪子
四 食虫花あやしく開く熱帯夜      まもる

三 戦災の記憶うすれず茄子の花     まもる
三 地球儀の赤道なぞる熱帯夜      利水
三 夕凪やネクタイを解くもどかしさ   牧羊

二 台所に人を集める熱帯夜       二丁目
二 熱帯夜小太鼓胸に跳ね踊る      広

一 足元のミントに来たる黄蝶かな    広
一 ショウヘイの投打が晴らす梅雨の憂さ まもる
一 夜が更けて小鳥鳴く声熱帯夜     晃子
一 白檀の香りほのかな夏扇       晃子
一 風入に帰る家郷や冷し瓜       雪子
一 虹立ちて明日こそやると気負いけり  利水
一 心太つるりと喉を通り過ぎ      兆弥
一 熱帯夜熱くて寒き寝覚めかな     恵那
一 接吻の甘さ控えめ一夜酒       恵那
一 雷魚群るダムに備へる蛇の道    二丁目
一 綿なれど鉄より重し熱帯夜      牧羊

上の意を汲みて素早し青蜥蜴     広
日盛や縄文土偶フィギュアめく    雪子
逃げ水や命の向のあれやこれ     勝
感染の無きを羨やむ蝉いちばん    勝
泡盛や肝どんどんと町の夕      二丁目
走馬灯夢の記憶は靄の中       恵那
冷奴薬味あれこれ熱入りぬ      利水
図書館の匂ひ消へけり栗の花     牧羊

八月の兼題は「踊」、投句は三句、内一句は兼題句、二句は当期雑詠です。

さくら句会(第百八十六回) 令和四年六月二十七日

披講:榎並 恵那

六月の句会は、六名の参加で兼題の「金魚」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】広、勝、まもる、雪子、恵那、兆弥(六名)
【欠席投句者】牧羊、二丁目、晃子、利水

四点句

金魚玉軒に危うき小宇宙      利水
夏掛けの軽さに目覚む夜明かな   まもる
出目金の角鉢まるく泳ぎけり    晃子

三点句

おのが吐く泡追いかけて金魚浮く  まもる
葉隠れに太る梅の実雨今日も    勝

二点句

雨あがり実梅落ちたる道の端    晃子
立葵垣根と背丈競いをり      利水
弓場へ向かふ速足夏木立      雪子
山笠が立てば博多は男酒      二丁目
梅雨晴れ間色ひるがへし風渡る   利水
空の色映してゐたり手毬花     兆彌
炎天や砂利採りて裏山尖る    広
馬車行けり那須野は広し虹二重  勝

一点句

蘭鋳の頭凸凹瘤だらけ      兆彌
梅雨入りや隣の女児のひそやかさ 牧羊
湯屋の窓金魚に任す留守居かな  牧羊
炎昼やアスファルトがなついてる 恵那
梅干の種ころがして宿酔     恵那
老人の配る「赤旗」西日濃し   広
エンディングノート横書き走り梅雨 雪子
声高に梅雨入りを告ぐる尾長たち まもる

無点句

幼き妹と金魚掬いし余市かな    広
音のなく時なき世間や金魚鉢    勝
色褪せて金魚番付梅雨深し     雪子
坪庭の金魚の墓に手を合わせ    二丁目
十薬や古寺の庭を賑わして     晃子
木漏れ日やつま先に咲く柿の花   牧羊
黄丹色炎のごとき凌霄花      兆彌
夢うつつ掬う金魚の右左      恵那
野馬追の再開うれしみちのおく   二丁目

七月の兼題は「熱帯夜」、投句は三句、内一句は兼題句、二句は当期雑詠です。

次回句会は、新型コロナウィルスが蔓延していなければ、七月二十五日(月)午後一時から三時まで桜新町区民集会所第一会議室で開催します。

さくら句会(第百八十五回) 令和四年五月二十三日        

五月の句会は、七名の参加で兼題の「新緑・緑さす」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】広、勝、まもる、雪子、利水、恵那、兆弥(七名)
【欠席投句者】牧羊、二丁目、晃子

四 緑さす阿吽の仁王光りをり     利水

三 ひと雨にあじさゐ色を深めけり   守
三 新緑の濃きも淡きも伊豆の山    兆彌
三 母の日や新種新色あふる花     晃子
三 多摩川にせり出す駅や燕とぶ    守

二 祝婚の野外パーティ緑さす     守
二 新緑を抜けて窓辺を揺らす風    晃子
二 新緑や山路明るき橅の森      広
二 登来てふと足止まる夏ざくら    晃子
二 渓を抜け川に沿ふ風洗い鯉     勝
二 どこからも富士見える町茶摘歌   雪子

一 苦瓜の真っ赤に爆ぜり沖縄忌    雪子
一 新緑や雪中行軍像黙す       雪子
一 新緑や病床宛に打つメール     牧羊
一 葉桜に光陰の矢を射られけり    利水
一 夏場所の締め込み叩く音高し    兆彌
一 目通りの読めぬ巨木や夏近し    牧羊
一 飛魚の加速をつけた深みどり    二丁目

この男だけ見てる揚花火         広
向日葵やウクライナの野死の匂ふ     広
若夏の胸元空けた服脱いで        二丁目
梅雨寒やむなしき公務半世紀       二丁目
バラ仕事唇にあそばす紅一輪       勝
知床の遅き緑やいま悲し         勝
祭笛まぼろしのごと届きけり       利水
ずるずると重き長靴田打かな       牧羊
勝った負けた十九番ホール炎ゆ      恵那
木漏れ日とオゾンは栄養緑さす      恵那
皺増えてとうに忘れし子供の日      恵那
薫風に葉蘭ゆらゆら揺れ止まず      兆彌

さくら句会(第百八十四回) 令和四年四月二十二日(通信句会)

四月の句会は、十名により兼題の「昭和の日」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那、二丁目、広、勝、まもる、雪子、利水、晃子、兆弥、牧羊(十名)

七 独り居にかじる干し薯昭和の日    広

五 宿下駄の緩き鼻緒や花曇       雪子

四 新聞を静かに畳む昭和の日      兆弥
四 無言館に友の父の絵昭和の日     雪子

三 引く波の浅瀬に探す桜貝       晃子
三 春眠や夢の中でも眠りをり      利水
三 沈丁の匂へる家と教えらる      勝

二 声残しひばり消えたる空深し     まもる
二 四歳の保護猫もらふ竹の秋      雪子
二 空襲をわれも知る身ぞ昭和の日    まもる
二 二の腕のほりもの哀し五月晴     二丁目
二 昭和の日戦火をよそに花の舞ふ    勝

一 昭和の日旧軍人の「戦後」読む    広
一 窓際の女に迫る八重桜        二丁目
一 駄菓子売る婆の居眠り春の蠅     勝
一 庭園のノースポールに風光る     兆弥
一 おくれ毛のなお艶めいて弥生     恵那
一 店先の新作レビュー春大根      恵那
一 八十路来て遠くて近き昭和の日    利水
一 春風も太極拳の舞いとなり      利水
一 転ぶなかれさくら蕊降る土の道    広
一 誰も彼も平和願ひし昭和の日     晃子
一 悪夢なる記憶は消えて昭和の日    恵那
一 梅咲いて山すそに水走りけり     牧羊
  
夕風にこでまり揺られうれしさう   まもる
咲き満ちてライトに浮かぶ八重桜   晃子
ひめみこがカルピス飲むらし昭和の日 二丁目
コロナ禍の快気祝ひと梛木届く    兆弥
降伏がよしと刷り込む昭和の日    牧羊
石舞台台詞の長い雲雀かな      牧羊

さくら句会(第百八十三回)令和四年三月二十一日(通信句会)

三月の句会は、十名により兼題の「長閑」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那、二丁目、広、勝、まもる、雪子、利水、晃子、兆弥、牧羊(十名)

五 鳥曇伯父シベリアを語らざり    雪子

四 天空へ矢じりとなりて鳥帰る    利水
四 はくれんを吸い込むごとき空の青  晃子
四 満潮やゆるり呑まれし春の磯    牧羊

三 風折れのけやきの枝も芽吹き初む  まもる
三 鶯の鳴きて季節の定まりぬ     利水
三 春愁や着慣れし服の派手に見ゆ   勝
三 のどかさや猫の欠伸につられたり  兆弥

二 軽トラックの荷台でひさぐ春野菜  まもる
二 のどけしや街角ピアノ弾く童女   まもる
二 次の間に腓返りの雛の客      二丁目
二 遠吠えや路地裏写す春の月     二丁目
二 のどかさや絵筆を洗う水素水    晃子
二 わさび田や小滝にはぜる春気配   勝

一 のどけしや御朱印を待つ長き列   雪子
一 長閑さを探し来たるや深大寺    勝
一 春雷や頗る耳が遠くなり      兆弥
一 のどけしや雉鳩の下後の長鳴き   広
一 水温む田に人影の動きけり     晃子
一 春泥や大国のエゴ彷徨えり     恵那
一 宰相の眼に黒雲のあり受難節    恵那
一 のどけしやかはり番この湯治客   二丁目
一 のどかさや遠くに唸るトラクター  牧羊

のどけしや年内あるか四回目   恵那
長閑さや三密修行もひと休み   利水
ポーなくてケキョと鳴く初音かな 兆弥
四月一日平和ボケ醒め兵志願   広
春場所や観客ありて土俵沸く   広
見え隠る雉の鶏冠や恩賜林    雪子
バス停や通過が続く眠る山    牧羊

さくら句会(第百八十二回)令和四年二月二十八日(通信句会)  

二月の句会は、十名により兼題の「冴返る」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那、二丁目、広、勝、まもる、雪子、利水、晃子、兆弥、牧羊(十名)

五 金継の細き光や冴返る       雪子
五 凍て返り鯉巨いなる無愛想     勝
五 干し布団叩きて椋鳥の群発たす   まもる 

四 亀鳴くや偽り多き年の功      二丁目
四 蕗の薹地元紙そへて届きけり    晃子
四 真夜に聞く犬の遠吠え冴返る    まもる
四 わが声の父に似てきし鬼やらひ   まもる

三 砂だんご並ぶベンチや水ぬるむ   雪子
三 菓子包む紙の草花春の色      広          

二 半島や風の形に藪椿        雪子   
二 みちのくの空青々と梅日和     兆弥
二 フィールドを吹き抜ける風冴返る  兆弥 
二 満天の星冴え返る山の宿      晃子
 
一 鳥の巣はバブルの中で窒息す    恵那
一 冴えかえる青き血筋にささる針   恵那  
一 さて爪を切ることより事始     恵那     
一 観梅や杖の不要になりし妻     広
一 山里の香にふり向けば梅の花    晃子

淡雪や忍者のごとく潜みをり    利水
湯の花の香る長湯や冴返る     利水
紅梅の紅さしたるや枯山水     利水
春節や縁談まとめて関帝廟     二丁目
包められ鼻の先から冴返る     二丁目
ユンボ掘る造園工事冴え返る    広
春の風ネクタイとチーフペズリーに 勝
春ほこり縁に敷居の長きかな    勝
緑道の丸き花芽や蕗の薹      兆弥
丸い背や駅までの道冴返る     牧羊
海鼠壁くっきり長閑長屋門     牧羊 
干物の乾きの早さ梅見ごろ     牧羊

さくら句会【第百八十一回】令和四年一月二十二日(通信句会)

一月の句会は、十名により兼題の「去年今年」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那、二丁目、広、勝、まもる、雪子、利水、晃子、兆弥、牧羊(十名)

五 重ね着や少し縮みし夫の丈      雪子

四 去年今年銀座を刻む時計台      晃子
四 曙の色を映して樹々の雪       兆弥
四 茜雲凧を捕らえた大欅        牧羊

三 立ち止まるいつもの角や沈丁花    勝
三 去年今年デジャヴのごとき変異株   雪子

二 薬湯と杖とポットと冬帽子      恵那
二 鷽替へて鞄の中に裏帳簿       二丁目
二 ビニール傘振って水切る春近し    広
二 微熱にも不安の募る去年今年     広
二 あれやこれ引きずりながら去年今年  利水
二 初買や犬の薬を先にして       二丁目
二 御宝は貧乏徳利去年今年       二丁目
二 人混みに出るなと子より初電話    まもる
二 ポリタンク並べて待つや寒の水    雪子
二 大寒や引っ張り出して読む書評    牧羊

一 雪晴れや小枝に遊ぶ鳥の声      晃子
一 去年今年首まで温き終ひ風呂     勝
一 淑気滿つ手合わせ眺むダイヤ富士   晃子
一 ひとつかみ童女のくれしふきのたう  勝
一 繕いて着る昭和は遠し冬の虹     広
一 雪の降る街を音なく歩みたり     兆弥 
一 あらたまる事無きままに年迎ふ    利水

子の刻の鐘の音響く去年今年     兆弥
寅の年コロナ失せよと初詣      利水
オミクロンに早や予定消す初暦    まもる
日常の貴さ思ふ去年今年       まもる
開運も前倒しなり去年今年      恵那
駅伝に一喜一憂三日かな       恵那
去年今年居間にはいかぬ吾独り    牧羊

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