歴史部会 5月例会(2024年)

歴史部会


5月歴史部会は、星野裕さん(1966政経・キャロット)担当で『関東の覇者 小田原北条氏5代の軌跡』のテーマで11日に開催しました。

小田原北条氏は後北条氏とも呼ばれ、義時に始まる鎌倉幕府執権とは縁もゆかりもないのは皆様ご存じの通りです。「北条早雲」の名で知られる伊勢宗瑞が室町幕府から駿河に下向し、今川家に奉公し更に関東の二大勢力の一つ堀越公方を倒して伊豆を平定、最盛期は240万石と言われる大勢力となりました。

伊勢宗瑞は一介の素浪人から戦国大名にのし上がった下克上の典型という見方が強いようですが、実際には室町幕府の政所執事を務めた知識人で由緒ある家系でした。領主となってからも四公六民という税比率で農民の取り分を多くしたり、領民の命と財産を守る当時としては珍しい徳政を行い、また親族間の勢力争いが無く協力して支えていたという事です。残念ながら豊臣秀吉の小田原攻めで降伏し敗者となりましたが、その系統は徳川幕府が終わるまで一万石の大名として残りました。

歴史部会は原則毎月第二土曜日に太子堂区民会館で開催しており、話を聞くだけでも歓迎です。興味のある方は開催日の二週間前までに(会場の関係から)林 馨(k.hayashi@pm-ms.tepm.jp)までにご連絡ください。

今後の予定は6月15日『上杉謙信 越山の謎』(第二土曜日は総会のため第三土曜開催)、7月13日『日本人とユダヤ人―ウクライナ戦争から日ユ同祖論まで』8月10日『古墳から律令へ―日本国の曙』と、続きます。

(林 馨 記)

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