「『もしトラ』のエコノミー」と題し、玉川平成会の会合が開かれました(開催日24/5/23 19時 場所 新橋「潮夢来」中華料理)。
講師の金井義邦氏は元三菱商事代表取締役常務執行役員で慶応義塾大学68年卒です。
本題前の噺の「まくら」に商社マンとしてのご自身の経歴の紹介がありました。南米(チリ、ペルー、ヴェネズエラ、ブラジル)から始まってニューヨーク、中東(オマーン)、サハリン、インドネシア、アラスカと計50数か国を歴訪したのですが、20代のとき、広大なアマゾン河を機上から眺め、狭い日本と比べ人生観が変わるほどの衝撃を受けたとのことです。
40代では、格式の高いオマーンの王室に面会する機会に恵まれ、海外で日本の皇室が如何に尊敬されているかを知ったそうです。オマーンの先代の王様は若かりし頃、密かに来日し、神戸で日本人女性と同棲し子供をもうけたそうで、それが縁で、当代の王様は大変な親日家であるなど、興味の尽きない話しの連続でした。
本題のかなめは、「もしトラ」が話題のアメリカ大統領選挙の行方ですが、ここにきてロバート・ケネディ・ジュニア(ケネディ元大統領の甥)の立候補が注目です。もし彼が立候補するとトランプ対バイデンの勝率がバイデンに有利に傾くとの調査があるからです。
トランプ当選は日本に有利か。
トランプは強烈なアンチ中国派で、中国が独り勝ちのEVへの補助は事実上の中国援助になるとして強く反対し、米国は自国産エネルギー(石油・ガス)の振興策を取るべしと主張しています。だとするとEVで中国に大幅に遅れる日本にとって経済面ではトランプ当選が有利ですが、安全保障面では在日米軍の駐留費負担増などを求めてくる可能性があり日本に不利との説明でした。
最後に日本のエネルギー政策の柱は原子力発電であるとして話を締めくくりました。
出席した会員の質問にも丁寧に分かり易く説明をされ、活発な議論の中、瞬く間に制限時間が過ぎてしまいました。
参加者 真木郁夫 上野俊夫 谷口幸四郎 犬養岬太 佐々木誠 森智之
横山修 牧哲郎
24/5/24 牧哲郎 記