
盛夏の到来をうかがわせる好天の13日午前、恒例の例会が三軒茶屋でありました。
18人が参加した例会の「歴史案内人」は、当会世話人でもある佐藤正和さん(82年理工)。「日本人とユダヤ人 ~ウクライナ戦争から日ユ同祖論まで~」をテーマにプロジェクターを駆使した、カラー印刷のレジメで解題を進めていきました。
22年から始まったウクライナ戦争(ロシア側の呼称は「特別軍事作戦」。西側の呼称は「ウクライナ侵攻」)を、1990年の東西ドイツの統一交渉をからめた米ソの外交交渉から解きほぐし、中・東欧諸国のNATO加盟、ロシアによる黒海のクリミア半島併合など複雑にからんだ国際情勢に触れながら、戦争に至った背景を分かりやすく説明。ウクライナを含む中・東欧諸国のユダヤ人受難の歴史を指摘しつつ、米国におけるユダヤ人の影響力について知見を展開しました。
その後、日本とユダヤの文化には意外なところで、共通点があることを、写真を交えながら紹介し、参加者の関心を誘っていきました。
講演の後、玉川会が担当する納涼会(8月23日)の紹介があり、最後に藤方の方から、歴史散策のたたき台を提示されていただきました。開催時期は概ね今秋以降とし、①防衛省・市ケ谷台ツアー(地下大本営跡、極東軍事裁判所跡など)②後北条氏の山中城跡(三島市)、③旧前田侯爵邸、④大磯の明治維新元勲の旧宅訪問 の4コースで、「一つに絞る必要なない」「散策後の懇親会も」などの声もありました。次回8月の例会で方向性が固まる予定です。例会終了後、各会員がそれぞれランチなどを楽しんだようです。
歴史部会は原則、毎月第二土曜日午前に三軒茶屋であります。少しでも関心のあるかたは林さんにお声掛け下さい。次回は8月10日の予定で、「歴史案内人」は林さん。テーマは「古墳から律令へ 日本国の礎」です。
藤方聡美/記