歴史部会 防衛省・市ケ谷台ツアー

歴史部会

歴史部会では、2024年10月16日午後、防衛省内にある市ケ谷記念館、大本営地下壕跡を訪ねるツアーに参加しました。

午後の部定員20人のうち、世田谷稲門会が17人を占め、ほぼ貸し切り状態でした。費用も700円と廉価であることから、今回は2カ月前の受け付け開始とほぼ同時に、「満員御礼」となりました。

銃を持った「衛兵」を右手に、事前に提出してあった住所、氏名などの照会の後、ヘルメットを被って地下壕跡を見学。内部は随分と湿度が高かったようですが、ガイドさんのテンポの良い解説もあり、終戦間際の帝国陸軍の在りし日に思いを馳せることができました。

この後、市ヶ谷記念館に移動し、東条英機、広田弘毅元首相らを裁いた極東国際軍事裁判所の法廷、旧陸軍大臣室、天皇陛下の御休憩所(旧便殿の間)を回りました。法廷は旧陸軍士官学校の大講堂として使われた施設で、重厚な造りと天皇陛下を中心とした構造に感銘を受けた参加者もいました。

ピンときた人もいるでしょうが、この旧陸軍大臣室は終戦後、自衛隊の施設として使用され、作家・三島由紀夫氏が割腹自殺をした場所でも知られています。ドアの縁には日本刀の切り傷もあり、会員は激動の歴史の「生舞台」に触れることができました。ツアー終了後は防衛省内の店舗に移り、レアもののミリタリーグッズなどを購入した人もいました。

防衛省を後に地下鉄有楽町線で有楽町駅に移動し、昭和の香り漂う「泰明庵」で、少し早い夕食を頂きました。お店まで少々歩きましたが、ビールや蕎麦焼酎をかたむけながら、刺し身、天ぷら、蕎麦などを肴に、思い思いの「歴史談義」で盛り上がり、有意義な秋の一日を過ごすことが出来ました。

(藤方聡美/記)

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