11月の「山中城址見学」が荒天のため二度とも流れて、2か月ぶりの例会は14日に『山本五十六と田中角栄~二人の越後人の足跡と横顔』』のテーマで、藤方聡美さん(1991社会科学・西北会)担当で開催しました。
山本五十六、言わずと知れた旧海軍連合艦隊司令長官、兵学校を優秀な成績で卒業し、日本海海戦が初陣でした。その後米国に駐在し、その圧倒的な国力を目の当たりにして日独伊三国同盟に徹底的に反対、勿論日米開戦にも反対をしました。軍備としては大艦巨砲主義から脱却して航空主兵論を唱える先見の持ち主でした。一方、ある芸者の女性と恋仲になり、彼女にあてた恋文(!)は、読む人の笑みを誘うほどの少年のような純粋さを感じさせます。
田中角栄、ロッキード事件など、金権政治家の権化のようなイメージが有りますが、ガソリン税を道路整備にのみ使う目的税とした「道路整備特別措置法」(これにより土建業が潤う事にもなりましたが)等の重要な法案を成立させ、日中国交回復に尽力など、その功績も忘れてはならないでしょう。彼は女性関係も派手でしたが、とくに有名なのは「越山会の女王」と呼ばれた佐藤昭子でしょう。
何時もながら藤方さんの話は、豊富な情報量と知識で聞く人たちを魅了させます。会員からもいろいろ裏話などでて、有意義な2時間でした。なお、添付写真は旧ソ連の正式な軍帽という事です。
今後の予定は2025年1月11日『ベルサイユのばらマリー・アントワネットとフランス革命』で、以降毎週第二土曜日9時半から(原則)開催しています。
(林 馨 記)