歴史部会 1月例会(2025年)

歴史部会


透き通るような冬の好天に恵まれた11日、世田谷・三軒茶屋で今年初めての例会がありました。和服姿の会員もあり、新春らしい、華やかな歴史部会の門出となりました。今回の「歴史案内人」は、当会の世話人で、ベテランの佐藤正和さん(1982年理工)。造詣の深い西洋史の中から、「ベルサイユのばら マリー・アントワネットとフランス革命」を表題に解題を進めていきました。

「フランス革命」など大きなテーマは、アプローチの仕方に担当者は苦労するものです。佐藤さんは誰もが知る「マリー・アントワネット」の生涯を舞台回しに据えながら、会員の関心をそらさずに、フランスの身分制やオーストリアなどとの対外戦争、各国王室との血縁関係、ルソーの啓蒙思想を説明し、大革命に至る核心に迫っていきました。

講演テキストは、佐藤さんの持ち味でもあるカラーの多様なイラスト、図、写真などが盛り込まれ、複雑で入り込んだ事象の理解を深める一助となりました。

個人的には、このテキストを丁寧に読み込めば、フランス革命の概略を短い時間で把握できるコンテンツと思います。宝塚ファンで、昨年、大劇場(宝塚市)で「ベルばら」を観劇した藤方にとって、あっという間のひとときでした。質疑で、ハイエクやバークなどの思想に触れることができたのも、この日の「収穫」でした。

(藤方聡美/記)

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