けやき会 2025年度総会・春季懇親会開催

けやき会
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けやき会2025年度総会・春季懇親会を4月26日(土)11時より、千歳船橋のレストラン「オー・ランデブー」で開催しました。会場は駅から少し離れていますので雨が心配されましたが、少し寒いものの幸いにも雨にはなりませんでした。参加者19名(本部からの来賓4名を含む)でした。例年より少し参加者が少ないのが残念でした。

総会は、代表世話人の井上文さんが議長となり進められました。第1号議案「2024年度活動報告、決算報告」、第2号議案「2025年度活動計画、予算計画」、第3号議案「世話人の選任について」が審議され、いずれも承認可決されました。資料はけやき会の紹介ページに掲載してあります。

総会後には、早稲田大学名誉教授 樋口清秀さん(けやき会会員)から「東京専門学校と第1期入学生 山田英太郎」と題して講演をして頂きました。明治14年の政変で大隈重信が野に下り、明治15年10月に「東京専門学校」を創設するあたりからお話が始まりました。大隈の下野に絡んで官を辞した小野梓ら大隈派若手官僚が教職員となり学校を運営したこと、時はまさに立憲政治に向けた指導的人材(政治家)育成が急がれる時代であったことなどを考え併せれば、建学の理念である「学の独立(政府からの独立、外国の模倣からの独立)」がいかに重要なものであるかを再認識することができました。折も折、米ハーバード大学がトランプ政権から要求された方針変更を拒否し助成金を凍結される事案もあり、研究にお金のかかる時代にあっては学問の独立もなかなか難しい方針のようです。

講師の樋口清秀さん

山田英太郎さんは樋口さんの奥様の曽祖父にあたられる方だそうです。1862年(文久2年)名古屋白壁町で生まれた秀才。慶應塾頭小幡篤次郎に小野梓を紹介され、小野梓に惹かれて東京専門学校入学を決意したとのこと。慶応に行ったら早稲田に行けと言われる、面白い時代です。山田英太郎さんは、新聞記者を経験した後鉄道事業の経営で活躍されたそうで、早稲田大学にも色々と貢献されたようです。

今年も講演の時間あっという間に過ぎ、質問や議論などをする時間を確保する間もなく、懇親会会場になだれ込むというハードスケジュールになってしまいました。

懇親会では、まず井上代表世話人からのご挨拶、続いて旭世田谷稲門会会長からご挨拶とともに世田谷稲門会の今年度の行事予定についてご紹介を頂き、ベテラン会員の島田實さんの音頭で元気よく乾杯。ご来賓の戸田事務局長、桃井ブロック会統括副会長、谷口ブロック担当幹事にご挨拶を頂くと、その後は各テーブルで会話が弾み、楽しい時間を過ごしました。時間配分が難しく、予定していた各自の近況報告は今年も省略しました。その他、少し遅れて到着された國澤幹事長からのご挨拶や、井上代表世話人から河原仁志さん(けやき会会員)の最新著書*についての紹介などがありました。
 * 「異端 記者たちはなぜそれを書いたか」 旬報社(2024年11月)

美味しい料理と楽しい会話で2時間半があっという間に過ぎました。他のお客様が多く残り、閉店間際になっても貸し切り状態にならなかったため、校歌斉唱は出来ず(2年連続です!残念)、レストランのテラスで集合写真を撮ってから解散しました。

(花澤隆/記)

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