歴史部会 10月例会(2025年)

歴史部会

10月歴史部会は11日に開催しました。会場はいつもの太子堂が使えない為、丸山区民地区会館で、テーマは「皇居東御苑と江戸城」、担当は佐々木 誠さん(1992教育・玉川)です。

皇居東御苑は旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を宮殿の造営にあわせて皇居附属庭園として整備されたもので、昭和43年(1968)から公開されています。

佐々木さんは、東京のツアーガイドの資格をお持ちで、旧江戸城の名跡や歴史的由来について、豊富な写真やパンフレットを駆使して、大変わかりやすく解説されていました。特に、石垣の積み方が、乱積/布積 × 野面積/打込接/切込接の6種類あることや、かつての天守閣(3度焼失した後、再建されていません)が豊臣秀吉時代の大阪城天守閣をはるかに上回る大きさだったこと、再建された富士見櫓が天守閣の代わりに江戸城のシンボルとなったことなど、興味深い話題が続きました。

伊藤若冲の「動植綵絵」をはじめ、歴代の皇室に受け継がれた多くの美術品を収蔵している皇居三の丸尚蔵館は、もともと、昭和天皇が崩御された際、相続税の代わりにこれらを国に寄贈されたことが始まりとの説が有力です。皇居三の丸尚蔵館は現在改装中で、全面開館は令和8年(2026)秋の予定です。開館したら私も是非訪れてみたいと思いました。

次回の部会は11月8日「縄文時代」で、11月29日(土)には、荻外荘をはじめとする荻窪三庭園の歴史散策を予定しています。

(佐藤 正和/記) 

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