田中れいかさん講演会報告(2025年11月9日)

地域サポート活動部会

地域サポート活動部会では、生き辛さを抱える子供たちへの支援としての募金活動だけでなく、「その子供達・先生方などの現場を知ろう、そして情報発信しよう」を主題にした活動も進めています。今年度のその一番のイベント、田中れいかさんの講演会が11月9日に開催されました。

田中れいかさんは子供のころ養護施設で育ち、苦労して短大を卒業して現在は同じような子どもたちの支援を中心とした社会活動をされています。当日、同じ養護施設「福音寮」を卒園した早稲田の現役学生と一緒に来られ、お二人で対談するように話をされました。児童虐待の件数は年間20万件を超し、そのうち重度なものは親から離して状況を見て、家庭に戻すことが難しいと判断されると児童養護施設で育てられます。私も実は知らなかったのですが、子どもの虐待を防ぐ「オレンジリボン活動」が行われています。

児童養護施設を卒業して学業を進める子供の為に、世田谷区では「せたがや若者フェアスタート事業」で様々な支援を行っています(地域サポート活動部会もここに寄付しています)が、このような支援は、各地方の首長の考え方によってかなりの差があるとのことです。また早稲田では、「紺碧の空奨学金」という児童養護施設等の出身者を対象とした手厚いシステムが有り、同行の学生さんはそれを受けているので、経済的には相当助かっているとのことでした。この奨学金は他大学にはないもので我々として誇りに思いますが、現実には親の庇護の無い状態で”現在の“早稲田に合格するというのは相当に大変なことと思います。

児童養護施設の状況は、制度的には以前に比べ改善されてきてはいるものの、先生たち(職員)の離職率が高く、待遇改善・質の向上が必要と話されていました。虐待は子供たちが否定されることなので、そんな子どもたちに対しては生活の中で注目され・誉められることで、自己肯定感が上がり、自尊心が高まっていく事が重要という事で、私たちも日常生活の中で考えて行かねばならないことと思いました。

当日は小雨のぱらつくあいにくの雨の中でしたが、講演会には40名近くの方が参加して下さり、皆さん熱心に話に聞き入っていました。最後には全員で集合写真を撮り、今年度福音寮を卒園する子供たちの為の募金には3万円が集まり、その場で田中さんにお渡ししました。

皆様、どうも有難うございました。

(林 馨/記)

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