地域サポート活動部会 2016年活動報告

地域サポート活動部会

 地域サポート活動部会が皆様からお預かりしている募金は、お蔭様で40万円を越えまして、このうち10万円ずつを下記2施設に寄付する事を決定しました。
① 自立援助ホーム『憩いの家』(経堂)
② アフターケア事業『ゆずりは』(小金井市)
 自立援助ホームとは、親が無くあるいは居ても様々な事情から高校に行けない、もしくは中退を余儀なくされた子供たちが働いて社会に出られるように、物心両面で援助していく施設です。
 また、アフターケア施設とは、そのようにして自立しようとしている或は自立した後の子供達の問題や悩みを受け、解決し前進していけるよう手助けをしていく事業です。
 両施設ともある程度公的な支援は有りますが、職員人件費、施設運営費の割合は多く、子供達の支援に直接回せるものは多くありません。私達は、「自立していく子供達の直接の支援に回して頂くように」として、2月1日に憩いの家への寄付を行いました。
 また、『ゆずりは』には運営活動費として3月4日に寄付を致しました。
 写真はそれぞれ寄付をお渡しした時のもの及び領収証です。(『ゆずりは』領収証は近日中に掲載)

 地域サポート活動部会の定例会議は引き続き原則毎月1回開催しております。
 60号での募金状況に引き続き、11月10日以降の募金状況を以下にご報告いたします。
ゴルフ部会:11,000円、麻雀部会:3,000円、玉川会:7,095円、食べ歩き部会1,020円、
匿名ご寄付:(延べ8名):105,000円、募金総額は上記寄付20万円を含め現在合計406,432円
となっております。

(林  馨/記)

図書のご紹介

 地域サポート活動部会で寄付先と考えている(社保)子供の家の自立支援施設「ゆずりは」の高橋絵美さんたちが纏められた図書を二つご紹介します。
『愛されなかった私たちが愛を知るまで』   かもがわ出版
『施設で育った子供の自立支援』       明石書店

 何れも児童養護施設に行かなければならなかった子供達の生の声と、施設の職員のみなさんの
説明や関連事項が記載してあります。
 これらの本を読んだ時、まず初めはその暗さに衝撃を受け、なかなか読み進めませんでした。それでも読み進んでいくうちに感じたのは、自分の恵まれた環境した。一冊を読み終えた時、今迄全く自分が知らない、あるいは知ろうとしなかった世界を感じられた気がしました。でも自分が感じたこと以上に、現実はもっと厳しいものでしょう。自分たちの活動と言うのもその表面をなぞっているに過ぎないこともこの本で良く解りました。
 ここに書かれているのは、多くは貧困ゆえの厳しさですが、中には物質的には足りていても精神的に居場所のない子供もいます。親の保護を受けられない、いや、親も可愛がりたいのだけれど現実は子供に当たってしまう。でも子供は親を、特に母親を否定する事はできません。だから理不尽に怒られても、『自分が悪いんだ。』と、自己否定をしてしまう。小さな頃から親の愛を感じられずに自己否定をしてしまう。それがどのような事なのか。 最近の少年少女の陰湿ないじめや残酷な犯罪も、愛を知らずに自己否定しなければならなかった生い立ちであれば、想像がつかない事ではない気もしました。
 だから施設の職員の方は、『君は悪くない。もっと社会に要求していいんだよ。』と言う所から始まるのです。でも、不幸な生い立ちをしてきた子供たちが、簡単に心を許す筈もありません。職員の方もまた生半可な気持ちではとても対応できないでしょう。そのような記事も含まれています。
 私はこの本を『ぜひ読んでほしい』と言う気は有りません。ただ、そんな私たちの想像のつかない世界もあると言う事を知って頂きたいと思います。そしてもし、『ちょっと読んでみようか』とお思いでしたら、
地域サポート活動部会に声を掛けてみて下さい。          

(林 馨/記)

 地域サポート活動部会では、皆様からお預かりしている募金の寄付先として予定している児童の
自立援助施設を訪問し、実態や問題点を伺ってきました。10月6日と26日で2か所をそれぞれ5名で
訪問しました。
 高校に行けない、あるいは中退した子供達の自立と言うのは、我々が想像した以上に難しい問題と
言う事を改めて実感し、また職員の方々のご苦労も良く解りました。募金の寄付先を今年度中には決定する予定で、決まりましたら会報・HPで報告致します。なお、地域サポート活動部会の定例会議1回開催しております。59号での募金状況に引き続き、6月11日以降の募金状況を以下にご報告いたします。
玉川会:11,000円、麻雀部会:2000円、ゴルフ部会:20,000円、納涼会バザー:111,020円、
匿名ご寄付:(延べ4名):35,000円、その他:2000円              

(林 馨/記) 

タイトルとURLをコピーしました