俳句部会 2025年活動報告

俳句部会

さくら句会(第228回)2025年12月22日

十二月の句会は、八名の参加により兼題の「冬めく」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】勝、広、ヨコ、まもる、兆弥、牧羊、恵那  【欠席投句】利水

一月の兼題は「くしゃみ」、投句は三句(兼題一句、二句は当季雑詠です)。
一月の句会は一月二十七日(火)午後二時から三時半まで桜新町区民集会場二階第二会議室で開催します。

【六点句】
ひとときの詩人とならん冬星座  勝

【四点句】
老い妻の酌に会釈や聖なる夜  勝
理不尽な戦火の止まぬ聖夜かな  広

【三点句】
鳶の輪の上のまた上冬の空  勝
新旧の手帳括りし年の暮れ  利水

【二点句】
句会あり男七人冬至の日  兆弥

【一点句】
辞書曰く浮世は憂き世ふくと汁  広
白嶺に天使の梯子キラキラリ  ヨコ
燗酒や毎度うんちく聞いたふり  牧羊
高きより鵯の声降る枯木立  まもる
階段を二段飛びして秋過ぎぬ  恵那
常設展聖母子の出る十二月  牧羊
診察の薬待つ間のくさめかな  兆弥
名店街真昼となりし聖夜かな  利水
商店街に第九流れて年詰まる  まもる
聖歌集都々逸調で手酌酒  ヨコ
聖樹の灯きらめく銀座四丁目  まもる
靴下を吊るしてみたい聖夜かな  恵那
行く年やせわしき街に歩を合わせ  利水

【無点句】
もう帰る吾子目に涙冬夕焼  ヨコ
ラグビーや若き日の紺碧の空  広
夕時雨首をすくめる待ち合わせ  牧羊
今の世は聖書の教え何処へやら  兆弥
赤とんぼ連なってホバリング  恵那

以上

さくら句会(第227回)2025年11月24日(月)

十一月の句会は、八名の参加により兼題の「冬めく」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】広、ヨコ、まもる、兆弥、牧羊、恵那  【欠席投句】利水、勝
十二月の兼題は「聖」、投句は三句(兼題一句、二句は当季雑詠です)。

(四点句)
冬めいて払暁の星煌々と  ヨコ

(三点句)
人はみな心に秘密冬の蝶  広
炯眼の老優逝けり冬銀河  まもる

(二点句)
剪定の軽やかな音小春空  牧羊
新米に日向筵の香りかな  勝
初霜や馬場に人馬の生き白く  勝
二の腕のポパイのタトゥー餅を焼く  恵那
新聞も薄くなりたり冬ざるる  広
冬めいて富士はいよいよ富士らしく  牧羊

(一点句)
秋天や人知を超ゆる勝負の綾  広
冬めくの繰り返されし昨日今日  利水
冬めくや昔となりぬ何もかも  勝
石庭の一枝のみの紅葉かな  牧羊
赤秋に沃野を拓き巨星逝く  ヨコ
葉を丸め風に散り行く黄葉かな 兆弥
真柏を我に見立てて冬温し ヨコ
裏年や里へ下り来る親子熊  まもる

(無点句)
感染症蔓延初雪の予感  恵那
七五三着飾る母子父まれに  利水
母猫が仔猫舐めてる冬日和  兆弥
北へ発つ人の身支度冬めけり まもる
冬めきて吐く息白く流れたり  兆弥
冬日和スキップの子へ母合わせ  利水
冬めくや街角はホット缶だらけ  恵那

さくら句会(第226回)2025年10月27日(月)

十月の句会は、六名の参加により兼題の「身に入む」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】広、ヨコ、まもる、兆弥、牧羊 【欠席投句】恵那
十一月の兼題は「冬めく」、投句は三句(内一句は兼題一句、二句は当季雑詠です)。

【四点句】
ポケットに栃の実ひとつ旅をはる     まもる

【三点句】
此の国は何処へ行くのかバッタ飛ぶ    兆弥
身に入むや生家(せいか)見知らぬ人が住み     まもる
嘘をつくつもりは無くて草紅葉      恵那
新涼や京の町屋の土間に入る       牧羊

【二点句】
遠富士の姿きはやか冬隣         まもる

【一点句】
鉛(にび)の天から一閃(いっせん)の光(こう)海跳ねる       ヨコ
遺伝子操作是非高騰今年米        恵那
身に沁むや故郷の友の訃報聞く      広
天高し株価どこまで行ったやら      牧羊
身に入むや高校恩師の訃報くる      恵那
瓶を愛で盃(はい)を舐め嗅ぐ新酒の香(か)      ヨコ
渇き癒す寝覚めの水や小鳥来る      広
身に入むや鏡に向かいておーいお茶    ヨコ
身にしむや子ども食堂増え続け      牧羊
置き配で届くケトルや秋日和       広
身に入むや樹々枯ればみて抜ける風     兆弥
秋雨に打たれ野良猫細くなり        兆弥

さくら句会(第225回)2025年9月22日

9月の句会は、8名の参加(内3名は欠席投句)により兼題の「夜業」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那(恵)、まもる(ま)、兆弥(兆)、広(広)、勝(勝)
【欠席投句】利水、ヨコ、牧羊  欠席者:英仙、休会:楽舟、雪子

【お知らせ】
10月の兼題は「身に入む」、投句は三句(内一句は兼題句、二句は当季雑詠です)。10月の句会は10月27日(月)午後二時から四時まで第二会議室

【四点句】
点呼して黙して夜業無精髭   牧羊

【三点句】
大夜業渋谷に夜の眠りなく   勝
漁終へて小さき入り江の大夕焼   勝
窓ガラス亀虫五匹に乗っ取られ   恵那

【二点句】
夜なべ措く終のアルバム奥付し   ヨコ
しみじみと思い出語る秋彼岸   まもる
彦星の叶わぬ夢よ秋の風   広
句作には空空寂寂なれど汗   恵那
目が合ふとついと寄りくる赤とんぼ   まもる
嫌煙の世に変はりたり秋螢   勝
名月のいよ美しく卒寿かな   利水
秋澄むも冤(えん)雪(そそ)ぐ旅道半ば   ヨコ

【一点句】
夜なべする母の背中は放物線   恵那
遅くまで辞書を調べる夜業かな   兆弥
さんま旬酢締めの素焼も塩の妙   ヨコ
老木を倒して行きし野分かな   兆弥
口先を尖らせている秋刀魚焼く   兆弥

【無点句】
彼岸花時の流れを告げてをり   利水
焼餃子に晩飯すます夜業かな   広
霞ヶ関ビルの窓々夜業の灯   まもる
花柄のキッチンカーや花野原   牧羊
線香に祖母の夜なべを偲びけり   利水
月昇る子らのはしゃぎや白い径   勝
とれたてに枝豆添えし磯の宿   牧羊
以上

さくら句会(第224回)2025年8月25日

8月の句会は、8名の参加(内1名は欠席投句)により兼題の「西瓜」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那(恵)、まもる(ま)、兆弥(兆)、広(広)、横山(俳号:ヨコ)(ヨ)、勝(勝)、牧羊(牧) 【欠席投句】利水
欠席者:英仙、休会:楽舟、雪子

【お知らせ】
9月の兼題は「夜業」、投句は三句(内一句は兼題句、二句は当季雑詠です)。9月の句会は9月22日(月)午後2時から4時まで第二会議室。

【四点句】
妻は味噌吾は塩味衣被  兆弥

【三点句】
雨後の峰龍這う如し雲一朶  ヨコ
糸を撚るごとく飛び来て燕二羽  勝
角道を西瓜の種で止めにけり  牧羊
切り西瓜赤べこのごと並びをり  利水
深井戸に西瓜吊るせし頃ありき  勝

【二点句】
干からぶる田に雨来たる盆の前  広
一丁のまま卓に出されて冷奴  勝
婿殿の西瓜種取る義母の計  ヨコ
客帰る皿に西瓜の種のこし  まもる
震わせた声が笑いに扇風機  牧羊

【一点句】
黒づくめのラッパー唸る熱帯夜  広
大玉では買はぬ西瓜や核家族  広
夏の京日影伝いに寺社巡り  牧羊
鉢植えと我にも散水酷暑かな  利水
旅宿の渡り廊下やいとど跳ぶ  まもる
出来具合爪で弾いて大西瓜  兆弥

【無点句】
詐欺電話アップデートは青嵐  恵那
墓参り帰省偲びて済ませをり  利水
ポンポンと西瓜に甘さ聞いてみる  恵那
七夕の揺れる短冊児等の文字  兆弥
夢の夏大三角に梯子かけ  ヨコ
喧嘩したあの頃思ふ鰯雲  まもる
日向水ノーサイドまでのロスタイム  恵那

以上

さくら句会(第223回)2025年7月28日

7月の句会は、7名の参加(内2名は欠席投句)により兼題の「虹」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

【参加者】恵那(恵)、まもる(ま)、兆弥(兆)、横山(俳号:ヨコ)(ヨ)、勝(勝) 【欠席投句】利水、牧羊 欠席者:英仙、広、休会:楽舟、雪子

【お知らせ】
8月の兼題は「西瓜」、投句は三句(内一句は兼題句、二句は当季雑詠です)。8月の句会は8月二十五日(月)午後二時から四時まで第二会議室。

【三点句】
蝉しぐれ余命悟りて共鳴す                  ヨコ
庭下駄にひそむ蜥蜴の息づかい            まもる

【二点句】
炎昼や屋根の灼けたる匂ひあり             兆弥
あえぎ来た険しき道や渓に虹                牧羊
夕虹のたちまち消えて独り酒                恵那
虹二重如雨露の先に生まれたり             兆弥
川開き湧く歓声の花川戸                    兆弥

【一点句】
子らに虹つかみそこねと法螺を吹き ヨコ
日盛りや深閑として犬の舌                  勝
しゃがみては花の声聴く夏の径              勝
がらがらの電車ことこと雲の峰               牧羊
「銀巴里」の灯りなつかしパリー祭            まもる
屋上は都会の孤島虹仰ぐ                    まもる
夜目遠目ナイトキャップに夏襦袢            恵那
引き留める手立てなきまま虹も消ゆ          利水
夏空に母への便り墨書せむ                  ヨコ

【無点句】
夏の花我が意得たりと咲き誇り                 利水
巨いなる虹起ち都と県跨ぎをり                勝
笠江戸もかくやの踊りかな                   利水
宮仕え辞めて何年弱冷車                      牧羊
酷暑の夜一期一会のカウンター              恵那

さくら句会(第222回)2025年6月23日

6月の句会は、7名の参加(内1名は欠席投句)により兼題の「鮨、鮓」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

【参加者】恵那(恵)、広(広)、牧羊(牧)、まもる(ま)、兆弥(兆)、横山(俳号:ヨコ)(ヨ)【欠席投句】利水
  欠席者:英仙、勝、休会:楽舟、雪子

【お知らせ】
7月の兼題は「」、投句は三句(内一句は兼題句、二句は当季雑詠です)。7月の句会は7月28日(月)午後2時から4時まで第二会議室。

【五点句】
梅雨晴れ間湿りしこころ天日干し              恵那

【四点句】
浮世にてのそりのそりと蝸牛                    兆弥

【三点句】
軒借りて小さき団欒夏つばめ                  ヨコ
父の日に亡き父偲ぶ我も古希                 ヨコ
中とろの鮨にて懐合わせけり                   利水
園児らの寝入る手足やさくらんぼ              利水

【二点句】
祭り寿司囲みし従兄弟今二人                 兆弥
月光を吸収したり白牡丹                       恵那
なれ鮓を食べて紀州の旅終わる              まもる
梅雨入りやパンダの帰る日の近し             牧羊
週末の娘のつくるちらし鮨                       ひろし

【一点句】
食細き日々梅干しに助けられ                  まもる
ビルに日の落ちたりビール飲み干さむ        広
江戸粋や新子重ねて鮓光る                   ヨコ
軽鳬(かる)の子や親と離れて遠くまで                兆弥
新聞を読む手が伸びるさくらんぼ              まもる

【無点句】
池の風夕べに冷めり半夏生                    牧羊
色競う日日草と気を払い                        利水
鮓押すや待ち人のありもせず                  恵那
雨避けに鮨屋さがして日本橋                  牧羊
漫画本の丸文字温し夏休                      広

以上

さくら句会(第221回)2025年5月26日

5月の句会は、8名の参加(内2名は欠席投句)により兼題の「夜濯」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

【参加者】恵那(恵)、牧羊(牧)、勝(勝)、まもる(ま)、兆弥(兆)、横山(俳号:ヨコ)(ヨ)【欠席投句】利水、広
   欠席者:英仙、休会:楽舟、雪子
【お知らせ】
6月の兼題は「鮨、鮓」、投句は三句(内一句は兼題句、二句は当季雑詠です)。6月の句会は6月23日(月)午後2時から4時まで第一会議室。


【四点句】
郭公に振り返っても広い空   勝

【三点句】
夜濯の母の背中の丸きこと  兆弥

【二点句】
万緑や宙に火を吐く登り窯   まもる
夜濯やカムイ伝読むランドリー   広
夜濯や母は濡れ髪巻き上げて   牧羊
薄闇に白丁の渦渡御堂々と   ヨコ
異界より海坊主来る夏の風邪   広
遅くとも我が道をゆくかたつむり   まもる
夜濯や夜来の雨に裏切られ   利水

【一点句】
夜濯ぎやこのごろの妻低く干す   まもる
裏山のいよ深まりて夏に入る   利水
掲げたる四股名波打つ五月場所   兆弥
血と知と地背負いて翔けよ日本ラグビー   ヨコ
こどもの日夕餉の音色鳴るおなか   恵那
夜濯ぎやラジオにナイター白熱す   勝
翻る老舗の暖簾夏の風   兆弥
夜濯ぎや温き母の背揺り籠に   ヨコ
新緑や第二の職場慣れはじめ   牧羊

【無点句】
母の日や見慣れぬ花の主役見ゆ   利水
逝く春や想いの数多飲み込みぬ   恵那
五月闇子を引きずりて急ぐ母   牧羊
娘来て妻上機嫌豆ごはん   広
夜濯の波動に揉まれ夢の中 恵那
五月来てどっと緑のなだれ来る 勝
以上

さくら句会(第220回)2025年4月28日

4月の句会は、9名の参加(内2名は欠席投句)により兼題の「色」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那(恵)、牧羊(牧)、勝(勝)、まもる(ま)、兆弥(兆)、ヨコ(ヨ)、広(広) 
【欠席投句】利水、雪子
【お知らせ】5月の兼題は「夜濯」、5月の句会は5月26日(月)午後2時から4時まで第二会議室

【六点句】
寝転びて土筆の国の人となる  勝

【四点句】
豊かさを見詰めなほして木の芽和え  勝

【三点句】
散り際に我が身うつして春惜しむ  ヨコ

【二点句】
色褪せぬ恋の想ひ出桜貝  まもる
料峭や奈良に回廊長き寺  雪子
手の届くしあはせでよし木の芽和  まもる
役者にはなれぬ身ながら花吹雪  牧羊
新緑や時の流れに色深め  利水
いつまでも色好みたし春の夕  恵那
べらぼうめ為替関税春乱世  ヨコ

【一点句】
大阪のけし餅の味一番茶  広
白もあり桃色もあり山笑う  牧羊
ローカル線菜の花畑に消え去りぬ  利水
丸善に伝統色のインクかな  雪子
トテ馬車やつつじ色増す那須裾野  勝
藤棚やアラブの服の風を孕む  雪子
握る手や競ふたてがみ春光る  利水
頬杖にふるさと想ふ麦の秋  まもる

【無点句】
歩けども脂身燃えず沈丁花  恵那
山寺の雨の濡れたる苔の色  広
ふらここを高く漕ぐ子や空まさを  兆弥
里山の春色めきて光和す  ヨコ
色街の芸者幇間ちらちらと  兆弥
春暑し独り食いはバニラに限る  恵那
逃げ水や車の先のビルの影 兆弥
嫌らしい切り札悔し花嵐 牧羊
裏木戸のひそかに咲ける馬酔木かな  広

さくら句会(第219回)2025年3月24日(月)

3月の句会は、9名の参加(内2名は欠席投句)により兼題の「風光る」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
【参加者】恵那、牧羊、勝、まもる、兆弥、:ヨコ、広 【欠席投句】利水、雪子  【欠席者】英仙、【休会】楽舟

【五点句】
慎ましく忙しく生きて蜆蝶  雪子

【四点句】
初蝶を追ひて忘るる小買物  まもる

【二点句】
ふらここや空(くう)を蹴り上げ空(そら)となれ  恵那
春泥の抜き差しならぬ人の道  勝
九段坂下る銀輪風光る  牧羊
歩を緩め初音の坂を越へにけり  勝
松陰銅像磨く学生風光る  まもる
旅立ちぬ紅さす君に風光る  ヨコ
卒寿超へ白寿への道風光る  利水
独り身の五十路の娘春日傘  広
花に背く寒の戻りやカレー蕎麦  広

【一点句】
春眠し映画の字幕読み切れず  まもる
走り行く乙女の髪や風光る  兆弥
裾濡らし沈丁花かぐ傘の中  牧羊
春雪の箱根路歩む異邦人  兆弥
咲満ちてわが花筵見失ふ  雪子
風光る女性騎手の躍動す  恵那
園児らの山羊にたはむれ風光る  勝
義士祭に切腹最中買ひ求む  兆弥

【無点句】
風光る逝きゆく姉の窓の辺に  雪子
確定申告しない決断二月尽  恵那
広き園に飛ぶ竹蜻蛉風光る  広
濡れ縁に三寒四温吊りさがり  利水
散歩道やせへびのそり我ぎくり  ヨコ
春うらら豊旗雲は丘の上  牧羊
春の雲舞ひて恵みを置き去りぬ  利水
車窓より目凝らす佐渡や春茜  ヨコ

さくら句会(第218回)2025年2月24日

2月の句会は、9名の参加(内3名は欠席投句)により兼題の「陽炎」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。

【参加者】榎並恵那(恵)、津島牧羊(牧)、田中勝(勝)、松尾まもる(ま)、富塚兆弥(兆)、横山清弘(俳号:ヨコ)(ヨ)

【四点句】
貧富なくしがらみもなし猫の恋          まもる

【三点句】
麻酔から醒めて見上げる春の空          兆 彌
春浅し順番を待つ試着室                    まもる
ちりめんの流るるごとく春の海          牧 羊
大凶を小枝に巻いて初御空                恵 那

【二点句】
陽炎をつかみ損ねて年長さん             恵 那
暗闇に餌を待つ猫寒の明け                兆 彌

【一点句】
行く道に潜みし色香春浅し                利 水
冴返る参道さびし仁王門                    牧 羊
バレンタインデーチョコと弾みし英会話 利 水
逃水や一炊の夢にけふもあり             勝
山茱萸の花城跡に光り満ち                広
逃げないでかげろうに問うロストラブ ヨ コ
陽炎や遠見の景色揺らしをり             利 水
スラブ泣く米露蜜月春遠く                ヨ コ
額の君微笑み照らすチューリップ       ヨ コ
ぬた小鉢あさつきの葉の鼻突けり  勝

【無点句】
黄水仙ひともと映ゆる四畳半             広
逃水やライブカメラに視る故郷          雪 子
仰ぎ見る城の巨石のかぎろへり          まもる
陽炎の日差し恋しき空なりけり          広
春うらら飼育セットに飼う小海老       雪 子
陽炎や菜の花電車二両立て                雪 子
鼻歌に恋歌混ぜり春日傘                    勝
陽炎や見送るバスの遠ざかる             牧 羊
陽炎や八十年の過ぎし時                    兆 彌
初句会自信作ほど報われぬ                恵 那
以上

さくら句会(第217回)2025年1月27日(月)

一月の句会は、七名の参加により兼題の「年玉」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。牧羊さんの友人の横山清弘さんがご見学に来られました。次回から正式参加予定です。
【参加者】恵那、牧羊、勝、まもる、楽舟、兆弥、清弘、【欠席者】利水、雪子、広、英仙
【お知らせ】
二月の兼題は「陽炎」、投句は三句(内一句は兼題句、二句は当季雑詠です)。
二月の句会は一月二十四日(月)午後二時から四時まで桜新町区民集会場二階第一会議室で開催します。

【五点句】
初春や落暉頂く富士の峰   楽舟

【四点句】
冬すみれ手のひらほどの日溜りに   まもる

【三点句】
語部の語る復興牡蠣筏   牧羊
冬温し障子に小さき鳥の影   雪子

【二点句】
年玉や今日は素直な反抗期   まもる
鈴の音の巫女二人舞う明の春   楽舟
寒明や格天井の百椿図   雪子
それとなく賀状に託す恋ごころ   まもる
初孫に背を追い越されお年玉   牧羊
寒晴に凧ゆうゆうと天を衝く   清弘
双六や腕まくりする三世代   恵那

【一点句】
活け花のいよ輝きて去年今年   利水
ふくろうの時計ありたる奥座敷   兆弥
猫逝きて手持ち無沙汰の冬の朝   兆弥
寒風に東京タワーが磨かれる   勝
年玉のふくろかじりし吾子の笑み  清弘
裸木や礎石を残す五重塔   牧羊

【無点句】
年玉に貰う当りの年賀状   雪子
ちと淋しお年玉やる孫のなし   広
酒に酔い妻にも渡すお年玉   兆弥
大きめのコインよろこぶお年玉   恵那
寒天の富士に白雲巳の如し   清弘
お年玉モノクロの写真を見とれけり   利水
初詣長蛇の列に呑まれけり   利水
枯れ枝の先の虚空や昼の月   勝
元朝や飛行機雲の蛇行せり   恵那
お年玉浪費家の子の父似かな   楽舟
寒に鍛える八十過ぎの朝散歩   広
日脚伸ぶ街にセールの旗並ぶ   広
はじめての一人買いものお年玉   勝

以上

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