
1月歴史部会は10日に開催しました。会場はいつもの太子堂区民センターで、テーマは「山縣有朋と近代日本」、担当は藤方 聡美さん(1991年社会科学卒・西北会)です。山縣有朋は、よく知られているように長州出身の明治の元勲で、第3代及び9代の内閣総理大臣を務めました。
従来の山縣のイメージは、司馬遼太郎などの影響もあってか、戦後の価値観の中では軍国主義者として必ずしも好ましい人物とは評価されていませんでした。しかし藤方さんの解説よればこれは多分に作られたイメージで、実際の山縣像は異なるということです。これを象徴するのが、「対華21ヶ条要求」をめぐる大隈内閣との対立で、日本人警察官の採用などを要求した第5条(ただし希望条項)に関し、中国との戦争になりかねないとその取り下げに腐心した経緯が紹介されました。また、教育勅語に「国憲を重んじ、国法に遵い」の文言を入れるなど、実際には、法治を重視する近代的な考え方の持ち主だったようです。
残念ながら、家庭には恵まれなかった(妻は若くして夭逝、祖母は入水自殺)ようですが、愛妻家で、規則正しい生活を続け(酒を好んだ)85歳まで長寿であった、などのエピソードも語られました。
次回以降は、2月14日は担当細谷さんで「第二次大戦とは何だったのか?」、3月14日は担当尾崎さんで「敗軍の将あなどるなかれ」、を予定しています。
なお、今回は記念すべき歴史部会の50回目を迎えたことを記念して、三軒茶屋の焼き鳥屋で、懇親会を開催しました。
(佐藤 正和 記)
