世田谷ぶらさんぽ 世田谷文学館、蘆花恒春園

世田谷ぶらさんぽ
徳富蘆花の家

 京王線の芦花公園駅南口を降り、徒歩5分ほどで世田谷区立世田谷文学館に着く。建物は地上3階地下1階で展示室は1、2階にある。1階が常設展示場、2階が企画展示のスペースとなっている。年に5本の企画展と2本のコレクション展が開催されている。

 常設展示場では世田谷にゆかりの文学者55人の原稿・書簡・初版本・写真・遺品などの展示を中心に行っている。また、アーティスト武藤政彦制作の「ムットーニのからくり箱」が展示室入口近くに設置され、1時間毎に稼働している。

 世田谷文学館から千歳通りをぶらぶらと10分ほど歩くと交差点にバス停「蘆花恒春園」があり、バス停前には粕谷村地蔵尊がある。さらに数分歩くと通称「芦花公園」として知られている蘆花恒春園に着く。明治・大正時期の文豪である徳富蘆花(健次郎)が後半生を過ごした住まいと庭、蘆花夫妻の墓地を中心として、昭和11年に愛子夫人から寄贈された後、昭和13年に公園として公開をされた。昭和58~60年度に改修が行われ、昭和61年に東京都の史跡として指定された。花の丘区域では季節の花が咲きそろい、蘆花が好んで育てた花々も彩を添えている。入園は無料。

アクセス:京王線「芦花公園」または「八幡山」から徒歩15分、京王線「千歳烏山」と小田急線「千歳船橋」間のバス(京王バス、歳23系統)「蘆花恒春園」下車、徒歩7分

(榎並 俊一/記)

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