12月歴史同好会は、9日に『鎌倉幕府と室町幕府はどちらが強かったか』のテーマで、星野 裕さん(1966政経・キャロット会)担当で開催しました。
なかなか難しいテーマですが、創設者の性格を見ると慎重・合理的・冷酷な源頼朝に対し足利尊氏は誠実・寛大しかし優柔不断な面もありました。尊氏は天皇家(南朝)に弓を引いたという事で長く悪者の烙印を押されていましたが、実際には多くの人に慕われた人間味あふれる人物であったようです(因みに教科書に足利尊氏として掲載されていたザンバラ髪で刀を担いだ画は、実は家臣の高師直と言われています)。
幕府としての比較で行くと、武の鎌倉、財政の足利と言った所でしょうか。元寇を契機として鎌倉幕府は崩壊し、室町幕府は力を付けた守護大名により破綻していき応仁の乱から戦国時代に突入していきます。
歴史同好会は原則毎月第二土曜日にキャロットで開催しており、話を聞くだけでも歓迎です。興味のある方は開催日の二週間前までに(会場の関係から)林 馨(k.hayashi@pm-ms.tepm.jp)までにご連絡ください。今後の予定は2024年1月13日『「ザ・クラウン」イギリス王室の歴史 ーエリザベス2世の時代―』、2月10日『多神教と一神教』となっています。
(林 馨 記)