歴史部会 4月例会(2024年)

歴史部会

4月歴史部会は、森山健太さん(2018文構・キャロット)の土地利用史シリーズ第3弾、『渋谷の土地利用史』のテーマで13日に開催しました。

江戸時代、渋谷は豊多摩郡と呼ばれた江戸の周辺農村で、江戸へ野菜・果物・薪などを供給していました。次第に武家屋敷や町屋が増え、明治18年の鉄道開通から宅地化が進み牧場・茶畑・中小工場など産業も発展していきます。

関東大震災でも比較的被害が少なく、幾つかの鉄道の開通も有って更に市街地化が進みます。昭和7年、紆余曲折を経て渋谷町・千駄ヶ谷町・代々幡町が合併して渋谷区となりました。

鍋島家・朝倉家など、有力な土地保有者が土地開発を担い、区画整理・宅地造成・学校などのインフラ整備を進めました。そして東急電鉄が中心となって震災後の復興・開発を行って交通網の整備を背景に土地開発し、商業施設も充実させていきます。

今現在も渋谷は再開発が進んでいますが、どこへ行くのか?最終形として目指すものはないか?いや、常に流動していくのでは? と、皆さんの議論の中で時間となりました。

歴史部会は原則毎月第二土曜日に太子堂区民会館で開催しており、話を聞くだけでも歓迎です。興味のある方は開催日の二週間前までに(会場の関係から)林 馨(k.hayashi@pm-ms.tepm.jp)までにご連絡ください。今後の予定は5月11日『関東の覇者 小田原北条氏5代の軌跡』、6月は総会を避けて15日に開催です。

(林 馨 記)  

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