地球の未来は?       

自由投稿

木原 禎子 (昭36理工)

 少し長文になってしまいますが、どうしても書きたくなったので書かせて頂きます。
 1980年代後半から、ノストラダムスの予言など地球滅亡に関する話題がささやかれ始め、私もそれに関心を持った一人でした。その後人間の心の持ち方、意識がいろいろの問題を創り出していることを知りました。現在、人間の意識が2030年までに変わらなければ、着実に地球は滅亡に向かうと言われています。
 さらにその過程で、私はスピリチュアルな世界と出会い、人間の心と体と魂のバランスの大切さを学び、翻訳本も3冊出版し、昨年12月には4冊目の翻訳原稿を出版社に送付したところです。

 今回のロシアによるウクライナ侵攻は、本当にショックでした。人間がまた武力による愚かな戦争を起こし、いよいよ予言が現実味を帯びてきたのです。
 昭和30年代は歌声喫茶が盛んで、私も友人たちとよく通い、ロシア民謡が盛んに歌われ、楽しい時間を過ごしたものです。ロシアは、文学、音楽などの芸術分野でも優れた業績を残し、人工衛星もソ連が最初でした。
 しかし今回の残虐な行為を見て、ベルリンの壁崩壊直前に東ドイツを観光バスで訪れた際のことを思い出しました。戦後50年経ち、西ドイツは町並みもきれいに整備され、活気がありました。しかし、バスが東ベルリンに入った途端、乗客全員がバスから降ろされ、手荷物をチェックされ、鏡のついた棒を持った兵士たちが、バスの座席の下、車輪のあいだなどを不審物がないかチェックしていました。壁の手前には緩衝地帯があり、脱走者を防ぐために多くの地雷が埋め込まれているとのことで、周りのビルからは、壁の方向に銃口を向けた大勢の兵士たちの姿が見られました。さらに、市街に入ると多くのビルは戦争直後のガレキ状態のままで、唯一立派なのはロシア兵を讃える大きな銅像などのモミュメントでした。
 食べ物も豊かだった西ベルリンと比べ、観光客用にもソーセージとパンと言う粗食で、一般市民はもっと粗食だということでした。東西ドイツが統一した時、西ドイツは本当に大変だったと聞いています。ロシア人には、占領した民族の向上発展に力を貸す人種ではなさそうですね。今回もウクライナがロシアに占領されないで欲しいと心から願っています。
 もう一つ思い出すのは、戦後満州から一家4人で引き揚げてきた叔母の話です。列車で逃げる際、乗り込んできたロシア兵は、女性だと見ると誰でもレイプし、時計などの金目のものを略奪したそうで、女は全員坊主にし、男の服を着たと聞いています。
 この調子では、2030年までに人間の意識転換は怪しくなってきましたね。もしロシアの暴挙が何らかの形で成功すれば中国や北朝鮮にも自信となる懸念があり、軍事力が弱小な日本は、非常に危険にさらされます。日本は本来「和を以て貴しとなす」の国です。それが通用し、日本が平和に貢献できる時代になって欲しいと心から願っています。

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