さくら句会(第208回)2024年4月22日
於 桜新町区民集会場2階第一会議室
4月の句会は、6名の参加と3名の欠席投句により兼題の「菜の花」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
披講 榎並恵那
【参加者】恵那、雪子、まもる、兆弥、広、勝
【投句参加】牧羊、楽舟、英仙(九名) 欠席:利水
【お知らせ】
五月の兼題は「麦秋・麦の秋」、投句は三句、内一句は兼題句、二句は当季雑詠です。
五月の句会は五月二十七日(月)午後一時から三時まで桜新町区民集会場二階第一会議室で開催します。
【四点句】
春光の眉引く指の白さかな 牧羊
【三点句】
菜の花の中を浮き来る子供たち 兆弥
ていねいに小粒も残さず蜆汁 勝
二度三度同じ行読む目借時 まもる
海棠の静かに散るや四ツ目垣 楽舟
【二点句】
たたずみて憂きこと忘る花菜畑 まもる
菜の花や里山を縫うローカル線 牧羊
菜の花や疎水の音の近づきぬ 楽舟
土を踏む感触やさし桜狩 広
手のひらに花びら限りなき刹那 恵那
アルバムを繰る指とまる春愁い まもる
【一点句】
読みかけのペイジ失う万愚説 勝
菜の花や対となすなり空の青 英仙
残高の一円合はぬ目借時 楽舟
避難所の灯すがごとき菜花かな 雪子
転職のCM数多新社員 恵那
菜の花の瞬時に消えぬ車窓より 広
菜の花や片脚立ちの白き鳥 恵那
春泥やここで口惜しきノックオン 牧羊
【無点句】
行く春や気になるガザやウクライナ 英仙
春蝉や浸食すすむ越の浜 雪子
乗り鉄や沿線の菜の花うれし 広
樹に上り降りられぬ猫四月尽 兆弥
草餅や向島より客ありて 雪子
眼下一面菜の花回し鳶舞う 勝
渓谷を追いつ追われつ蝶の群 兆弥
仮住まいの能登の人々夏近し 英仙
以上
さくら句会(第205回)2024年1月22日
於 桜新町区民集会場2階第一会議室
一月の句会は、五名の参加と四名の欠席投句により兼題の「餅」一句と自由句二句を持ち寄り行われました。
披講 榎並恵那
【参加者】恵那、雪子、勝、広、兆弥、【投句参加】まもる、利水、牧羊、英仙(九名)
【お知らせ】
二月の兼題は「薄氷」、投句は三句、内一句は兼題句、二句は当季雑詠です。
二月の句会は一月二十六日(月)午後一時から三時まで桜新町区民集会場二階第一会議室で開催します。
【三点句】
餅つきて出征の兄送りしが まもる
初詣娘の祈り長かりき 雪子
軒下の犬の細目や初時雨 牧羊
雑煮餅ちぎるに長き老いの入り 利水
今は遠く本家の村や餅届く 勝
【二点句】
北風やまだ上がれない逆上がり 牧羊
出刃研いで新巻卸す小半日 広
明治座の雨を彩る幟かな 兆弥
土いじり痺れる指や春待たる 勝
土までもやさしき能登の冬深し 雪子
餅の数自慢したげな子のお腹 牧羊
【一点句】
寒鴉家なき人に餌をもらふ まもる
沈む日の深紅の光雪の富士 広
初氷砂場の小さきあしあとに まもる
早咲きの寒緋桜や二天門 兆弥
雑煮餅薄く小さく傘寿かな 雪子
初春の能登を奪ひし震いかな 利水
歌声響く老人ホーム冬うらら 広
男坂見あぐるままの初詣 利水
【無点句】
寒々と枯れ木の中の紅葉かな 英仙
夜の音聴き澄ますとき冬深く 勝
鏡餅中は来年お雑煮へ 英仙
雪虫五月(うる)蠅(さ)し遊歩道狭し 恵那
お雑煮や二膳の箸と妻ひとり 恵那
一升瓶さげくる子等や鏡餅 恵那
餅を搗き杵によろける子供かな 兆弥
敬虔に竜神拝み初詣 英仙
以上